男と女 高橋幸宏(YMO)が愛した大人の映画 映像と音楽の洒落た関係   

「男と女」、1966年フランスの恋愛映画です。
秋のしっとりした季節になると、観たくなるのがこの映画。
デジタル・リマスター版が出て、さらに映像が美しく鮮明になりました。

クロード・ルルーシュ監督の出世作です。スタントマンの夫(ピエール・バルー)を事故で亡くした人妻(アヌーク・エーメ)、
妻を自殺で亡くしたレーサー(ジャン=ルイ・トランティニャン)の、大人の恋愛映画です。

若き日のクロード・ルルーシュ監督が仕事の挫折で悩み、海岸に向かい夜明かしをしてました。
夜明け近くに目覚めた彼の前には広がる海岸がありました。
その海岸を親子連れがわたっていく姿を見て、映画のひらめきがあったそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=M3y8tsDUl0s

映画の中で、未亡人が子供と海岸を散歩していたのを、彼はレースが終わったその足で、
愛する女性のもとに駆けつけたのでした。

そして、彼女を見つけると、車のヘッドライトで存在を知らせたのでした。
二人は引き寄せられるように抱き合い互いの愛を確認したのでした。
この夢のようなシーンの着想を元に映画はつくられたそうです。
さすが才人は、違います。

この映画の特色は、クロード・ルルーシュ監督の撮影技量と並んで、
使われている音楽が素晴らしく効果的でした。

映画の裏話をインタビューで答えています。

誰でも耳にしたことのある「ダバダバダ~」の主題歌は、
フランシス・レイの作曲によります。
フランシス・レイをクロード・ルルーシュ監督に紹介したのは、
事故死してしまう夫役のピエール・バルーでした。

ピエール・バルーは俳優と音楽を並行し活動していました。
彼はこの映画を成功させたキーマンでもあります。
実際に有名なテーマ曲は彼とジャズシンガーのニコール・クロワジールがデュエットで歌っています

フランシス・レイは音楽と映像をマッチングさせる優れた作曲家だと思います。
グルノーブル冬季オリッピックの記録映画『白い恋人たち』、『ある愛の詩』など代表作があります。

クレモンティーヌ 男と女 こんな感じ

アコーディオンの名手でもあり劇中のシーンにも盛り込まれ、当時最新のメロトロンも効果的に導入しています。

他界された高橋幸宏さん(YMO)が中学生時代に18回も観た映画として知られています。
感性の豊かな人にはこの映画は強く引き付ける魅力があるのでしょう。
飽きることのない秘密のひとつに、役者が演じているのにドキュメント映画の感じがするのです。

これは監督が鮮度のある演技を希望して、ほとんど演技指導はしませんでした。
役者の個性を大事にして、ほぼアドリブにちかいところもあったようです。

レースシーンの緊迫感や陰影をふんだんに使い雰囲気ある映像に造り込みました。
車の登場シーンも多く、その役割も大きいです。

この映画を観ていない方は一度ご覧になると、その良さを感じて頂けると思います。

新たに続編も制作されました。
前作デジタル・リマスター版と合わせてご覧ください。

夢のような時間をお楽しみ」ください。

 

 

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この記事を書いた人

ボサノバの柔らかなリズムに耳を傾け、バーのカウンターで静かに杯を傾け、古い外車のエンジン音に胸を躍らせる——そんな日々を綴っています。名古屋を拠点に、大人の趣味をゆるやかに深める「リオ・ボッサ」です。音楽・酒・車、どれも知れば知るほど奥が深い。そのときめきを、このブログで分かち合えたら嬉しいです。

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