ガル・コスタ ブラジルに咲いた大輪の華 強さと優しさを備えた女性シンガー 

注目される人を形容する言葉に『華のある人』というのがあります。
ボサノバの女性ボーカルでもそれは同じです。

アストラッド・ジルベルトやナラ・レオンは可憐・清楚と表すならば
ガル・コスタは華麗の一語でしょう。
彼女がいるだけで周囲がぱっと明るくなる。
背中と胸が大きく開いた輝くドレスを装い妖艶な姿と優しい歌声で
男性の心をわしづかみにする。
それがガル・コスタでした。

彼女は1945年バイーア州サルバドールに生まれました。
父親がレコード店を経営する恵まれた環境から自然に
音楽の道を志すことになりました。

当時、ブラジルには独裁的な軍事政権に抵抗する音楽運動『トロピカリア』が
起こっていました。
彼女はその運動に身を投じたのでした。
1969年ソロデビューの主要メンバーは当時の同志が担っていました。
カエターノ、ジルベルト・ジル、ジョルジ・ベン、
彼らは後々ブラジル音楽の先導者となっていきました。

彼女の魅力は活動家としての強さと生来持っている女性らしさが
加わったものでしょう。
以前観たライブ動画でのことです。
偉大なジョビンと共演したとき美しさと艶めかしさで
彼の顔は終始ニヤケ顔なっていました。

ボサノバからMPBまで幅広く活躍した女性でした。
惜しくも2022年11月9日に亡くなりました享年77歳。

晩年のゆったりした雰囲気のアルバムが個人的に心に残ります。
(Todas As Coisas E Eu)

音楽と共に生きた、美しい大輪の華 それがガル・コスタです。

DINDI

 

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この記事を書いた人

ボサノバの柔らかなリズムに耳を傾け、バーのカウンターで静かに杯を傾け、古い外車のエンジン音に胸を躍らせる——そんな日々を綴っています。名古屋を拠点に、大人の趣味をゆるやかに深める「リオ・ボッサ」です。音楽・酒・車、どれも知れば知るほど奥が深い。そのときめきを、このブログで分かち合えたら嬉しいです。

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