アストラッド・ジルベルトは輝く星になった

2023年6月5日大きなニュースが報じられた。

アストラッド・ジルベルト逝く享年83歳
彼女の名前からすぐわかるようにジョアン・ジルベルトの妻でした。
そして彼の妻であったことが不思議な導きによって後に彼女の運命を決定づけたのでした。

彼女の人気の原点といえばアメリカのサックス奏者スタン・ゲッツと夫ジョアンとの共演
『ゲッツ・ジルベルト』のレコーディングにコーラス参加したことでしょう。
レコーディングは各楽器のパ―ト別に録音され、そこにボーカルの歌声がバランスよく
加わっていきます。

もともと彼女のボーカルパートは予定されていませんでしたが
「私も歌わせて!」と希望するので、それならばと仮録音はされましたが、あくまでも
予備パートでした。
最終的にサウンドメイクするのはミキサーエンジニアとプロデューサーです。
サウンドチェックで予備パートの歌声に気が付いたプロデューサーのクリード・テイラーは
それを聴いた瞬間「これは売れるぞ!」と
商才のアンテナにピンとくるものがあったのでしょう。

1964年英語で歌った『イパネマの娘』は発売され世界的ヒットとなり
ブラジルのボサノバは世界に知られる音楽になりました。

もともとプロではなかった彼女が世界的歌手になっていったのです。
それも予備パートに録音された彼女の歌声をプロデューサーが聴くことがなければ
華やかなストーリーにはならなかったでしょう。

運命とは不思議なものです。

彼女は天に召されましたが、素敵な歌声を残してくれました。

彼女は光り輝く星となったのです。

イパネマの娘

https://www.youtube.com/watch?v=FR0QMtlvGbA

 

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この記事を書いた人

ボサノバの柔らかなリズムに耳を傾け、バーのカウンターで静かに杯を傾け、古い外車のエンジン音に胸を躍らせる——そんな日々を綴っています。名古屋を拠点に、大人の趣味をゆるやかに深める「リオ・ボッサ」です。音楽・酒・車、どれも知れば知るほど奥が深い。そのときめきを、このブログで分かち合えたら嬉しいです。

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