ブラジルと日本の心を音で紡ぐ 女性ボサノバ シンガー Keissy Costa(ケイシー コスタ)

寒さを感じる冷たい風が、吹き始める晩秋から冬に、季節は移ろうとしています。

日本の反対南半球ブラジルは、これから暑い日々が始まります。

日本では、ボサノバを暑い夏に、聴く音楽と思っている人が、殆どでしょう。

しかし、街のファッションモールやカフェに、流れている心地よいBGMは、

その大半がボサノバだったりします。

 

心地良いのが、ボサノバの強みですが、BGMではなく生のライブを

聴いた人は何人いることでしょうか?

 

Keissy Costa (ケイシーコスタ)

https://www.youtube.com/watch?v=0qymUzMD9qI

 

1984513日ブラジル北東部ベレン生まれ。

日系3世のボサノバ シンガー&ギターリスト。

ブラジルの大物歌手(テディ・マックス)を父に持ち、7歳で来日、

13年間を日本で過ごす。

9歳から兄弟で歌い始め15歳でスカウトされ東京で作曲を開始、

19歳で、ブラジルの大学(トム・ジョビン音楽大学)へ進学のため帰国。

2012年再来日。2013年『イエマンジャ(海の女神)』で、

日本でのCDデビュー。2018年ギターリストの小畑和彦プロヂュースアルバム

my love』を発表。

 

20241020日、金沢から始まり118日まで、

全国ツアーを実施し、各地でソールドアウトが続出する。

私は彼女の音楽に、触れたいと思い、11月1日(金)

名古屋市中区のライブハウス、Jazz Club Mr. Kenny’s

(ミスターケニーズ)に、向かったのでした。

運よく最前列の席を、確保しステージが始まるのを。期待しながら

まっていました。

 

さあ、ステージが始まりました。

スタートは、比較的なじみのある『Wave』を、含めたスタンダードな曲を、

数曲披露したのですが、その弾き語りを耳にした瞬間に感じたのは、

「歌もギターも、今まで聴いてきたボサノバとは、まったく違う!」

ということでした。

ボサノバといえば、ゆったりしたリズムに、ささやくようなボーカルの、

ジョアン・ジルベルトスタイルを思い浮かべます。

彼女のボサノバはそうではなく、きらめくリズムと熱唱のボーカルなのです。

 

ずっと彼女の歌声を聴いていると、かつてリオを旅行した時の風景が、

浮かんできました。 街の雑踏から離れた路地裏のカフェで、談笑する人々や、

にぎわう朝市での明るい様子が、走馬灯のように流れていきました。

そこで、彼女のボサノバを分析してみました。

ギターは跳ねるようなリズムと流れるようなギターワークが特徴です。

師事しているミュージシャンから、わかりました。

サンパウロのフィロー・マッシャードからリズムとエンターテイメントを、

日本の技巧派ギターリスト、小畑和彦から、美しいメロディのギターを吸収して、

彼女独自の、弾き語りスタイルが、生まれたと感じました。

 

歌唱においてはライブの途中からボーカルに専念した数曲でわかりました。

凄い歌唱力!ボーカルでも一級品ということです。

ネイティブな、ポルトガル語のボサノバが、聴くことができます。

 

日本の在住経験があり、日本語の歌もストレスなくこなせます。

日本語での歌はとても聴きやすく深い情感がこもっていて、

「涙そうそう」などは思わずグッときます。

ブラジルと日本、二つの国の心を併せ持つ彼女のボサノバは、

ボサノバに収まらない彼女自身の音楽と言えるでしょう。

彼女の魅力は実際のライブで真価がわかります。

ぜひケイシーコスタの生のステージを堪能してみてください。

 

Keissy Costa 新しいボサノバの姿がそこにはあります

 

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この記事を書いた人

人生好きなことやってきた60代です。
好きなボサノヴァを主にお酒、車を加えてこのブログを綴ってゆきたいですね。
ボサノヴァが好きで20年ほど前リオへ行きました。
ミュージシャンのライブ企画の経験もありレアなお話もあるかも・・・。
お酒はバーで飲むのが良いですね。
車は機能、走りよりスタイル重視です50から60年代のものは流麗な感じが好きです。

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